日本すっぴん協会

スキンケアで大切な、“これだけはしない”3つ。 - 皮膚科医・友利新

2017/08/11

“人のキレイや健康を支える”という軸のもと、皮膚科医としてクリニックでの勤務にとどまらず、テレビや雑誌などでもその姿を見かけることの多い友利新先生。
前回は、友利先生ご自身が学生時代に子宮内膜症を経験し、その時の肌悩みから医師を目指すようになったことなどを伺いました。
今回は、スキンケアで大切にしている考え方などについて伺います。


―患者さんの外側からのキレイや健康にアプローチされている友利先生ですが、スキンケアでは、どのようなことを大切にされていますか。

“これだけはしちゃダメ”ということを決めています。
「乾燥しない」「日焼けをしない」「摩擦をしない」。この3つが基本ですね。

―まずは、「乾燥」から教えてください。

皮膚というのは一つの大きな皮みたいなもので、乾燥すると刺激によりそれが破れてバリア機能も低下し、肌荒れや赤みなど、いろんなことが起こってきます。
なので、皮膚にある程度の水分を保たせることが、基本となるバリア機能を正常に保つことにつながります。まずは、当たり前に乾燥させないことが大切ですね。

―「日焼け」についてはいかがでしょう。

老化の70%くらいは光老化という紫外線によるものなので、アンチエイジングのためには日焼けしないことが肝心。もちろん日焼け止めは毎日欠かさず塗っていますが、我が家では、子供が生まれる前に自宅の窓にも全部UVを貼りました(笑)。


シミというのは基本的に“定期預金”のようなもので、一度浴びてしまうと後でどうにかするのは難しいです。毎日の蓄積していったものが、ある日満期になったときにシミやシワとして現れる。なので、ボーナスのようなものを作らず、日々防御していれば、満期になることも避けられます。

―日焼けの“定期預金”とは、なんとも怖ろしいです・・・!

本当に、日々防御することが大事ですので、気を付けてくださいね(笑)。
また、日焼けも乾燥も摩擦も最終的に何が起こるかというと、皮膚に炎症が起こるんですね。炎症は色素沈着にもつながるので、うちではタオルやシーツは柔らかい素材を選び洗顔時もなるべく泡立ちがいいものを使ったりと、摩擦しないよう心掛けています。

―日焼け止めなどを塗るときに、「摩擦」になってしまうのかが少し気がかりなのですが…。

日焼け止めや下地などを塗るときは、間に何かあれば摩擦にはなりません。なので安心して、量をたっぷりと塗ってみてくださいね。

―友利先生は現在2児の母でもありますが、“これだけはしない”スキンケアは、時短にも役立っていますか?

そうですね。自分が何かをしたいと思うより、これだけは欠かさないということだけを決めたら、逆に気持ちが楽になりました。産んですぐの時は、マッサージにも行けないし、半身浴も運動もできないし、自分はこれから先どんどん汚くなっていくのかなみたいな気持ちもあったんですけども(笑)。今は期間限定の子育ても楽しみたいなと思っています。

―いろいろするというより、“これだけは守る”と決めてしまうのも、キレイを目指すのには大切なのですね。気張りすぎずに、美しい肌を育んでいきたいです。

私も(自身が学生時代に子宮内膜症に罹ったことで)素肌がキレイなことが自信につながるということを身をもって体験していて、やっぱり肌が荒れている時は、人の目を見て話すこともあまりできなかったんですね。
肌が変わることによって自信が持て、いろいろなことに前向きになれた。お化粧をした時でも、「この人はすっぴんもキレイなんじゃないかな」と想像してもらえるような肌になりたいなと思っています。

多方面で忙しく活動しながらも、確かな美肌を保たれている友利先生。“これだけはしない3つ”は、日々を忙しく過ごす多くの人にも役立つはず。皆さんもぜひ、日々のケアで3つのことを意識してみてくださいね。
次回は、友利先生が実際にスキンケアで使用されているアイテムについても伺います。お楽しみに。



友利 新

皮膚科医

皮膚科医として「表参道スキンクリニック」、「医療法人社団虎の門会 霞が関アーバンクリニック」に勤務。美容と健康を医療として追求し、雑誌・TV などでも精力的に活動している。著書に「0歳からのスキンケア」(イースト・プレス)など。

Instagram
https://www.instagram.com/aratatomori/
ブログ
https://ameblo.jp/arata1107/

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