日本すっぴん協会

今日から試してほしい!自分に合ったスキンケアを見つけて、メイクを楽しむビューティメソッド - 千吉良 恵子

2017/03/02

written by 岡本静香


ヘア&メイクアップアーティストとしてトレンドの最先端で活躍されている千吉良恵子さん。これまでに手掛けた数多くヘアメイクや発表された著書の数々は、ビューティーに敏感な女性たちのお手本であり常に憧れの対象です。
前回は、千吉良さんご自身のスキンケア事情と、お仕事されたモデルさんに肌トラブルがあった場合のアドバイスについてのお話をお届けしました。
第二回となる今回は、千吉良さんご自身が日常的に行なっているビューティーメソッドと、自分の肌に合うスキンケアアイテムの見つけ方、マンネリメイクからの脱出法など、今日からのケア&メイクに取り入れたくなる方法をたくさん教えていただきました。

ー 現場での肌トラブル対処についてのお話で「精神と身体はつながっている」というお言葉が出ましたが、千吉良さんご自身が普段心がけていることを教えてください。

それが、そんなにできていないので今年の目標にします(笑)。実感として、食事や睡眠の質は身体に与える影響が大きいし、それは年を重ねるほどに痛感しています。撮影の現場でもプロ意識の高いモデルの子は自ずとそこにポイントを置いているし、すごく気をつけている。でも、最近はそういう意識が高い女性が増えている気がしますよ。

私が日常的にやっていることといえば、肌が弱いので出来ることに限りがある分、水素吸引をしたりサプリを飲んだりしてカバーしています。あとは、膝から下がひどく冷え性なので、なるべく身体を温めること。お風呂が大好きなので、朝も夜も入るし、オフの日なんかは一日中何度も出たり入ったり。足つぼを刺激するとポカポカしてくるから、お風呂のなかでもよく揉んでいます。白湯もよく飲みますよ。



ー 白湯は、体の調子が良いと甘く感じるとも言われていますよね。千吉良さんは、年齢を重ねるなかで肌と向き合うとき、どんなことが大切だと感じていらっしゃいますか?

ご褒美としてのスペシャルケアも大切ですけど、スキンケアって毎日のことだから無理なく続けられるのが一番大切ですね。やっぱり化粧水は量が重要だと思うんですよ。高いものを少しだけつけるくらいなら、予算内で肌に合うものをたっぷりばしゃばしゃつけたほうがいいんじゃないかな、と思います。

あと、最近は「ベタベタするから乳液を使わない」という人が多いって聞きますが、乳液はちゃんと使ってほしいですね。肌って水分と同じくらい油分も大事なので。

たとえば、一度パックした肌に乳液をつけて、もう一回パックを乗せると程よい油分になるのでオススメですよ。そういう背伸びしなくても出来るケアはあるし、無理してお金をかけなくても手頃な値段で質のいいものがたくさんあるじゃないですか。もちろん安ければいいというわけではないので、試供品などを活用して、自分の肌に合うものを見つけられるといいですね。

スキンケアコスメをセレクトするポイントは、内側から発光しているような潤いとピンッとしたハリが生まれるもの。即効性のあるものと一ヶ月くらいじっくりかけて効果が表れるものがありますけど、ふっくら感はわりとすぐに実感できるんじゃないかな。


ー 年齢を重ねるうえでのメイク、という点ではどうでしょう? 毎日続けるうちにマンネリしてしまったメイクに変化をつける方法などがあれば、そちらもお伺いしたいです。

乳液と同じで、化粧下地を使わない人も増えていると聞いたんですけど、下地を使ったほうが仕上がりは断然キレイ。使わない手はないです! 美容液効果のある下地を使って、ツヤ感を出すと表情が生き生きするのでオススメです。

マンネリ打破の一番簡単な方法は、メイクする順番を変えること。いつも眉→目→チーク→リップという順番でメイクしている人なら、最初にリップを塗って、遠目にバランスを見ながらチークとアイメイクをして、一番最後に眉毛を描いてみる。眉を最後に描くことで強弱がつくし、いつもと同じアイシャドウを使っていたとしても、違った印象になるはず。

それから、使いたいアイテムをはじめに塗ってみるっていうのもアリですね。あとは、知らず知らずに「私にはこの色は似合わない」とリミッターをかけてしまっていることも多いので、「洗っちゃうからね」という思い切りで、休日お風呂に入る直前に冒険してみる。そういう挑戦をして、自分を解放してあげるといいんじゃないかなって思います。オンとオフのメイクを同じにしちゃおうと思うと「こんなの出来ない」っていうふうになっちゃうんですけど、「これはオフの日のメイクだ」って思えば、トレンドのメイクも楽しめるんじゃないかな。


第三回は、千吉良さん流”キワを極める”オトナのメイクテクニックとこれから美しく年齢を重ねていくための秘訣、ご自身のお仕事に対する姿勢やビューティー哲学についてお届けします。

千吉良 恵子

ヘア&メイクアップアーティスト

cheek one主宰。ラ・ドンナに20年所属したのち、2012年cheek one設立。女性雑誌のビューティー、ファッションページ、広告撮影の他、講演や化粧品関連のアドバイザーなど、幅広く活躍。著書に「千吉良恵子の効くメイク」(アスコム)、「千吉良恵子の可能力メイク」(ワニブックス)。

https://www.instagram.com/chigirakeiko/
https://twitter.com/keikochigira127

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