日本すっぴん協会

女性のキレイを支える医師になりたい - 皮膚科医・友利新

2017/08/07

クリニックに勤務の傍ら、雑誌・テレビなどでも精力的に活動する皮膚科医の友利新先生。
今回は、学生時代に子宮内膜症を経験したことから医師を目指されたことや、実際に行っているスキンケアと使用アイテム、子供が生まれてからのケアまで、たっぷりとお話を伺いました。3回に分けてお届けいたします。


―まずは、友利先生が医師を目指されたきっかけを教えてください。

中学校3年生の時に、子宮内膜症という病気になってしまったことがきっかけです。それ以前は、弁護士さんになりたいと思っていたこともあったんですよ。その時に、(担当医から)「もしかしたら今よりちょっと太ったりとか、ニキビができてしまうかもしれないけど、将来子供が欲しいんだったら今のうちに治療した方がいいよ」と言われて、「(見た目の変化も)ちょっとくらいなら」と治療を始めました。

12月のことでしたが、当時2つ上の姉が出身地の宮古島から離れて、那覇の高校に通っていたんですね。私も卒業したら姉と同じ高校に行くつもりだったので、「これから治療するんだ。じゃぁ、4月に会おうね」みたいな感じだったんです。

でも、薬を飲み始めたらすごく太って、ニキビもたくさんできてしまって。4月になった時に、姉は飛行場で私が分からないくらいだったんです。


―そこまでの変化があると、気持ち的にもとても辛いですよね。

もちろん、子宮内膜症としてはある程度症状も改善していたんですが、私の中ではまた新しい病気を作っちゃったような感じでした。当時は美容に関する情報もそんなにあるわけではなく、ニキビや太っていることで悩んでいると言うことも恥ずかったし、思春期にすごく嫌だなと。

そんな時、こういう悩みを解決してくれたのも女医さんでした。今では当たり前のことではありますが、スキンケアの仕方や生活習慣について教えてくれて。別に何をするってわけでもないんですけど、私の話を黙って聞いてくれたのも、私にはよかったのかなと思っています。



―信頼できるお医者さんに出会えたのは、当時の友利先生にとって大きかったのですね。

「病気を治すお医者さんもいるけれど、人をキレイにしたり、健康にしたりするお医者さんもいるんだな」と思いました。自分はそういうふうに、病気になる前の人も対象に、「人のキレイや健康を作ってあげられるような医者になりたい」と思ったのが、(医師を目指す)一番のきっかけです。


―その後医大に進まれたわけですが、最初から皮膚科が頭にあったのでしょうか。

実は、最初は内科で糖尿病を専門にしていたんです。当時はまだ、こんなふうに皮膚科が美容をやっている時代ではなくて。


―そうすると、途中で転科されるきっかけは、どんなところにあったのでしょう。

ちょうど私が内科医として勤務している時に、皮膚に症状がある患者さんがいました。糖尿病の患者さんは皮膚の症状も一緒に起こる方が多いのですが、皮膚に症状が出てしまった時に、そこに対して一生懸命努力する姿を見ていたら、内側から健康にするのはもちろん大事だけれども、“外側から入る健康”も一つのテーマなんじゃないかと。

また当時、同じ患者さんを一緒に診ていた皮膚科の先生から話を聞いて皮膚科にも興味が湧いていたこともあり、転科を決めました。


―皮膚科に転科した今の友利先生は、どのようなことを大切にされていますか。

お医者さんって、もちろん偉い先生もたくさんいるし、ゴッドハンドの先生もたくさんいると思うんですけど、私はどちらでもないんです。私はどちらかと言うと、患者さんと話をする医者だと思っていて。


―沖縄で出会った先生のような。

しっかり話をして、その方が何を求めているのか、何がしたいのか、何で悩んでいるのかを探ることが大切だと思っていて、ちゃんと話をするようにしています。


―しっかり話を聞いてくれる先生って、とても心強いです。

(笑顔で)最初に憧れた(故郷の)先生もそうでしたので。
また患者さんは私のメークではなく、私がどういう肌をしていて、この先生だったら頼れるかどうかを見に来ていると思うので、基本的にクリニックにいる時は、あまりメークしないようにしています。


隠すよりは「私はこういう肌で、これくらいにだったらしてあげられますよ」というのが一つの説得力であって、何もせずとも患者さんに示せることなのかなと。

肌は何歳でもどんな時でも変われるし、努力次第だと思うので、理想とする肌に皆さんがなれるようなお手伝いを、これから先もしていきたいなと思っています。


“人のキレイを支える”という強い軸を持ち、患者さんに寄り添う友利先生。優しい笑顔が印象的で、“この先生に相談したい!”という気持ちになってしまいます。肌悩みができてしまった時には、皆さんも友利先生に相談してみては。
次回は、スキンケアで大切な“これだけはしない3つ”についても伺います。ご期待くださいね。



友利 新

皮膚科医

皮膚科医として「表参道スキンクリニック」、「医療法人社団虎の門会 霞が関アーバンクリニック」に勤務。美容と健康を医療として追求し、雑誌・TV などでも精力的に活動している。著書に「0歳からのスキンケア」(イースト・プレス)など。

Instagram
https://www.instagram.com/aratatomori/
ブログ
https://ameblo.jp/arata1107/

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