ごきげん手帖

皮膚科医が教える!腕のニキビの原因と対処法

mixiチェック

このエントリーをはてなブックマークに追加

印刷する

半袖やノースリーブなど、二の腕を出すファッションを楽しみたいときに、気になるのが二の腕のぶつぶつやざらつき。二の腕のぶつぶつは、ニキビを含めてさまざまな原因でできます。

腕のニキビを自分で対処する方法はあるのでしょうか。

腕のニキビ・ぶつぶつが気になる女性

腕のニキビの原因や予防方法、自分でできる対処方法について、皮膚科医の永井真知子先生に伺いました。積極的なセルフケアで、自信を持ってノースリーブを着られる美肌を目指しましょう。

永井真知子先生

■プロフィール
皮膚科医:永井真知子先生
女医+(じょいぷらす)所属。明治通りクリニック勤務。産業医科大学卒業後、都立病院(内科)勤務を経て、都内のクリニック(内科・皮膚科)に勤務。2016年より明治通りクリニックにて皮膚科・美容皮膚科医として勤務中。
全米ヨガアライアンス認定ヨガインストラクター。筋トレ、ボディメイクも趣味とする。

腕のニキビの症状

二の腕のぶつぶつはニキビ以外の病気であることが多いのですが、ここでは一括して「腕ニキビ」と呼びます。

腕ニキビの症状として、毛穴に沿ってできるぶつぶつがあります。色は赤や白。黒ずんでいる場合もあります。数は、数個程度のこともあれば、二の腕全体に広がっていることもあり、さまざまです。

原因によっては、痛みやかゆみをともなったり、膿疱(のうほう)といって白い膿(うみ)が中心部に見られたりするケースもあります。

腕ニキビの原因や種類にはどのようなものがあるか、具体的にご説明します。

腕のニキビの原因・種類

二の腕を触る女性

「腕ニキビ」には、いくつかの種類が考えられます。それぞれの詳細を見てみましょう。

(1)ニキビ(ざ瘡:ざそう)

ニキビの主な原因は、毛穴の詰まりです。
皮脂分泌の活発な脂腺性毛包という毛穴が詰まることで白ニキビ(面靤:めんぽう)ができるほか、その内部でニキビ菌が増殖して赤ニキビができると考えられています。

身体には脂腺性毛包が多い部位と少ない部位がありますが、二の腕は比較的、脂腺性毛包の少ない部位です。そのため、二の腕にニキビができることは、実はあまり多くありません。

二の腕のぶつぶつは、次から紹介する病気の可能性のほうが高いです。

(2)毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)

腕のぶつぶつでもっとも多いのが、思春期ごろまでの子供によく見られる毛孔性苔癬です。

二の腕の外側で左右対称に、毛穴から角栓が突き出した状態になり、ざらつきが生じます。
原因ははっきりとしていませんが、20代以降に自然に治る傾向があります。

(3)汗疹(あせも)

汗をかいたときに急に現れるのが汗疹です。汗疹が現れる原因は、汗が毛穴から一時的に出なくなり、汗管(かんかん)から外にもれることです。

ただし、通常なら汗疹は自然に治りますが、掻きむしったりするとそこから雑菌が入り、二次感染を起こすこともあります。この場合は抗生物質による治療が必要です。

(4)毛包炎(もうほうえん)

毛包炎は、皮膚の常在菌が主な原因となり、毛穴で起きる炎症のこと。赤ニキビも毛包炎の一種です。

誰の皮膚にも、常在菌と呼ばれる複数の細菌やカビが住み着いています。常在菌は、ニキビの原因となるアクネ菌のほか、ブドウ球菌やマラセチアなどさまざまな菌が挙げられます。かゆみをともなうことが多く、抗生物質による治療が必要です。

このように、腕にぶつぶつができる病気はさまざまです。
では、このような腕のニキビを防ぐために気をつけるとよいことはあるのでしょうか。

腕のニキビの予防方法

二の腕をあげる女性

皮膚の一番外側(角層)は、外のさまざまな刺激から身体を守る「バリア機能」と、「水分を保持する機能」を持っています。これらの機能が低下すると、肌荒れやさまざまなトラブルを起こす可能性があるため、角層を守ってあげることが大切です。

腕のニキビを予防するためのケアとして、以下が挙げられます。

(1)保湿ケア

皮膚は、前述したように水分を保持する機能を持っています。しかし、水分自体を作り出すことはできません。二の腕をはじめとした全身に化粧水を使用し、水分をしっかり入れてから、ボディクリームなどで油分を補うとよいでしょう。

また、皮膚をこすったりして物理的な刺激を与えるのは避けましょう。お風呂で身体を洗うときなども、なるべくこすりすぎないようにしてください。

(2)紫外線対策

外出時は、紫外線対策を忘れないようにしてください。

後で説明しますが、日焼け止めには2種類のタイプがあります。また、SPF値(紫外線B波の「UVB」をブロックする指標)やPA値(紫外線A波の「UVA」をブロックする指標)もさまざまなので、自分の肌と外出シーンに合うものを使うようにしましょう。

(3)内側からのケア

寝不足、ストレス、栄養不足、喫煙なども、皮膚のバリア機能を低下させ、肌荒れの原因となります。

食事については、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルをしっかり摂りましょう。「まごわやさしい」という覚え方もあります。ま(豆類)、ご(ごま、ナッツ類)、わ(ワカメ、海藻類)、や(野菜)、さ(魚)、し(しいたけ、キノコ類)、い(芋類)、これらを毎日バランスよく食べられるのが理想ですが、できることから少しずつ実践してみてください。

腕のニキビに自分でできる対処法は?

二の腕を気にする女性

ここまでに紹介したような予防法をとっていても、腕ニキビができることはあります。
腕ニキビができたときのケアのポイントは以下のとおりです。

・触ったりこすったりしない
・強いかゆみや赤み、膿が出たりしている場合は皮膚科を受診する

次に、腕ニキビの原因別の対処法をご紹介します。

(1)ニキビ(ざ瘡)

ニキビはれっきとした皮膚の病気で、現在では保険で処方できる薬も増えています。

一人で悩まず、悪化したりするときは皮膚科を受診してください。

(2)毛孔性苔癬

年齢とともに自然治癒することも多い毛孔性苔癬は、対症療法が中心です。

ぶつぶつの原因は角質の詰まりなので、尿素配合で角質をやわらかくする作用のある保湿剤でケアしましょう。

(3)汗疹

汗疹ができやすいのは、高温多湿の環境での運動や、通気性の少ない衣類を着ているときなどです。

このような要因を避け、汗をかいたら早めに洗い流しましょう。

(4)毛包炎

痒みが強く出る場合もありますが、できるだけ掻かないようにします。

また、早めに皮膚科を受診してください。

おすすめのスキンケア方法

スキンケアアイテム

普段のスキンケアを成分に着目して選ぶのも、肌をいたわるうえで大切なポイントです。

(1)ボディソープ

敏感肌の方や、一時的に肌が敏感になっているときは、弱酸性のものが低刺激でおすすめです。

好みもありますが、泡立ちのよいものをしっかり泡立て、泡で撫でるように優しく洗い、ぬるめのお湯でしっかりすすぎましょう。

(2)保湿剤

身体を洗ったらしっかり保湿をすることが大切です。

多くの人は、顔には化粧水をつけていても身体にはクリームだけ、というケアを行っています。しかし、前述したように肌は水分を保持する機能があっても、水分を作っているわけではありません。肌質にかかわらず、顔だけではなく身体にも化粧水を使用しましょう。

敏感肌の方には、肌の表面にある角層のバリア機能を補強してくれるセラミド配合のものがおすすめです。また、毛孔性苔癬の場合は化粧水の後に尿素配合のクリームを二の腕につけるとよいでしょう。

(3)日焼け止め

日焼け止めには、SPF値とPA値が表示されています。屋外で長時間過ごすときは、SPF値の高めのものがおすすめです。

また、紫外線カット剤には紫外線吸収剤と散乱剤の2種類があります。吸収剤は、肌の表面で紫外線を吸収して、それをエネルギーに変えて外に出します。一方、散乱剤は紫外線を肌の表面ではね返します。

一般的には散乱剤のほうが肌への負担が少ないといわれているため、特に肌荒れしやすい方は散乱剤が配合された日焼け止めを使ってみるとよいでしょう。

まとめ

腕ニキビは、顔などと同じニキビが原因になっていることもあれば、毛孔性苔癬などの別の病気が原因になっていることもあります。痛みやかゆみ、膿といった症状があれば、早めに皮膚科を受診しましょう。

腕ニキビを予防するには、日ごろのケアで肌のバリア機能を保つことが重要です。清潔にするとともに保湿や紫外線ケアも心がけましょう。特に、全身にも化粧水をつけてからクリームを塗るケアを行ってみてください。


(ごきげん手帖編集部)

    【あわせて読みたい】
    ▽ニキビが気になる方は、こちらもチェック!
    専門医に聞いた!繰り返すあごニキビの原因と4つの対策法
    吹き出物に悩む人必見!専門家が教える原因と対処法とは
    ニキビケアだけじゃダメ!? 医師が教えるストレスニキビの対処法
    皮膚科医に聞く!繰り返すニキビの原因と正しいニキビの予防法とは?

    【エイジングケア情報は姉妹サイトへ】
    シミ対策に◎!美白化粧品の選び方と美容家おすすめ4選
    たるみ毛穴対策に!おすすめコスメ6つとマッサージ法
    お風呂上がりにシワをチェック!タイプ別「シワ対策」2つ
    たるみ頬リフトアップ!「ほうれい線にサヨナラ」する顔ヨガまとめ

    Facebookでシェアする

    Twitterでシェアする

    スキンケアの最新記事はこちら