くしゃみや鼻水……最近の不安定な天候で風邪をひいたかな? と思うことがありますが、これに眼のかゆみが加わっているとしたら、それは秋の花粉症かもしれません。8~10月は「ブタクサ」「ヨモギ」などのキク科の花粉が飛散する季節。広範囲に分布し、繁殖力旺盛なため、多くの患者がいるようです。秋の花粉症は「喘息」と「果物アレルギー」を併発することが多く、注意が必要です。
■秋の花粉症と風邪の見分け方
秋の花粉症はくしゃみ、鼻水、眼のかゆみが代表的な症状です。
風邪との見分け方としては、花粉症は朝起きた時にくしゃみ、鼻水が連発するという特徴があります。また、短時間に頻回のくしゃみ、水様性の鼻水、頑固な鼻閉の順番に症状が出ることが多いようです。
■花粉症の人が注意したい食べ物
秋の花粉症の人は、注意したい食べ物がいくつかあります。
OAS(口腔アレルギー)はある食べ物を食べることにより、口・唇・喉などの口腔粘膜や、その周辺組織にイガイガ感などのアレルギー症状を起こすことの総称なのですが、花粉症の原因物質と似た物質が食物の中にも含まれ、OASの多くは花粉症に合併します。
キク科花粉と共通抗原性が報告されているものとして、ブタクサではメロン、スイカ、ズッキーニ、キュウリ、バナナが、ヨモギではセロリ、ニンジン、リンゴ、ピーナッツ、キウイがあり、秋花粉の症状がある人は注意が必要です。
■秋の花粉症対策は
春の花粉症と同様、体内に入れないようにする、家に持ち帰らないようにすることが大切ですが、スギなどの樹木に比べ、花粉の飛散距離が短いため、近づかないことで症状を抑えられます。ブタクサ・ヨモギは道路わき、公園、河川敷などの多く生育するので、疑いがある人は近づかないように注意しましょう。
春の花粉症に比べて秋の花粉症は少ないように感じますが、地域によっては秋花粉の患者のほうが多いところもあるようです。出ている症状だけでなく、食べ物によって口腔アレルギーが出る恐れもありますので、疑いがある場合は一度アレルギー検査をしてくださいね。
(坂本雅代)
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【参考】
※風邪との違い|花粉症 – 太田なごやかクリニック
※夏・秋にもある花粉症 – Thermo Fisher Scientific Inc.