自分の肌を好きになるための3ステップケア。パーツモデル金子エミさんに聞く
2019/07/16
今回すっぴん協会では、金子さんにその美しさの秘密を3回にわたってインタビュー。1回目は、肌のケアで大切にされている考え方を中心に伺いました。
―まずは、金子さんの肌歴から教えてください。
金子さん:10代~20代はじめのころは、本当に“超”がつくほどの乾燥肌でした。特に顔で言うと、口まわりのガサガサがすごかったですね。そのうえにリキッドファンデーションを塗ると、まわりから「どうしたの?」と心配されるほどだったんです。
―そこから乾燥が和らいできたのは、何かを変えたからですか?
金子さん:実は、20代はじめに手のモデルとして初めて事務所に写真を送り、会いに行ったときは、断れられているんですね(笑)。
当時はエアロビクスのインストラクターを目指していて、真っ黒でした。指輪の日焼け跡があったりして、「あなた、そんな状態でできるわけないでしょう?」と言われてしまって。
けれども、どうしてもパーツモデルとしてやっていきたい気持ちになりました。そこで、“角質ケアをしたら早く白くなるんじゃないか”と。ですから角質ケアを身体に始めたのが最初なんですよ(笑)。
そうして角質ケアを始めたら肌の状態がぐんと上がって! 顔も同じようにケアを始めてからは良くなっていきましたね。
―多くの人が顔から念入りにケアすることが多いと思うのですが、金子さんの場合は身体からのスタートだったんですね!
金子さん:はい、順序的に逆ですよね(笑)。角質ケアで古く居座っている肌表面のターンオーバーを促してあげると、肌に“水分をため込む力”みたいなものが、同時にあがってくる感覚があります。
私は手の日焼けを取りたいがために始めましたが、角質ケアはぜひ皆さんにもやっていただきたいなと思います。
―角質ケアの大切さをあらためて感じます。
金子さん:やはり、「どんな肌がきれいですか?」と質問されたら 湯上がりのように、“みずみずしく肌の水分量が高いこと”だと思うんです。実際に手に角質ケア・保水・保湿を初めてみると、みるみる手が綺麗になったんですよ! ケアにおいて肌の水分量をあげることはいつでも徹底するようにしています。
―角質ケア・保水・保湿が基本なのですね。
金子さん:はい。私は日ごろから「角質ケア・保水・保湿」を基本の3ステップとして大切にしています。また、全身は一枚の皮でつながっていますから、顔も身体も同じようにケアしていくということが大切なんです。
―身体のケアは、顔と比べるとどうしても見過ごしがちな部分ではありますものね。
金子さん:そうなんですよね。ただ、「見た目年齢」ということで言うと、ある程度の年齢を超えたところからは、面積の広いボディのケアが大切になってきます。ボディのケアがしっかりできている方のほうが、見た目年齢は絶対的に若く見えてくるんですよ!
―最後に、自分の肌をもっと好きになっていくために、金子さんが普段から意識されていることについて教えてください。美容のひとつの側面としては、コンプレックスとのせめぎあいの中で行っていくものでもあると思うんです。
金子さん:私の場合は好きな自分でいるために、嫌いな自分を想像しています(笑)。
よく、「子供もいて忙しいなかで、細かなケアをよく続けられるね」というふうに言われることもありますが、どうしてこのケアをずっとしっかりと続けられているのかなと。
例えば肌がガサガサな自分、すごく太ってしまった自分、そういった姿を想像すると“やだやだ”と思って(ケアを)やるんですよ。
美しくなった自分を想像してケアをしているかというと実はそうでもなくて、ネガティブなことを思いながら、ポジティブにいられるように進んできている人なのかなと思います。
―ネガティブもポジティブもどちらも想像できるというのは、ご自身のことをとても客観的にみていらっしゃるのですね。
金子さん:見ていますね。自分をすごく客観的にみることを、この仕事を通して学びました。例えば、“ああ、こういう気持ちでいるとこういう顔で(写真に)写ってしまうんだな”と気づかされることもありましたよ。
いまは多くの方がたくさん写真を撮る時代になりましたが、写真ってね、そういう意味でもすごく良いものだと思います。好きな自分でいるための、ひとつのツールですよね。
金子さんが基本の3ステップケアに基づいて愛用されているアイテムや、使い方のポイントなどをお届けします。お楽しみに。
金子 エミ
パーツモデル・パーツ美容研究家
独自の美容法が多くの女性から反響を呼び、雑誌やSNSなどでこだわりのケア法を披露している。また、近年はスキンケアブランド「emito…」のプロデュースを行うなど多岐にわたって活動する。
Instagram emikaneko1114