顔ヨガ講師・間々田佳子「顔だって筋肉なのだから、鍛えれば変わっていく」
2018/02/23

―アルゼンチンタンゴダンサーから顔ヨガ講師の道に進まれたということで、今日はそのあたりのお話から伺っていきたいと思います。小さいころから身体を動かすことは好きだったのでしょうか?
間々田さん:いえ、私はもともと運動音痴だったんですよ。体育の授業もどうやったらやらずに済むか考えてしまうくらい苦手だったんですけれど、30歳を過ぎてから「タンゴダンサーになりたい」って、あるとき急に思ってしまって(笑)。
―そうだったのですか!
間々田さん:その頃、自分は運動が苦手と決めつけていたんですけれど、アルゼンチンタンゴを始めてまもない頃にある大会に出たら、案外4位という成績が取れてしまって、“あともうちょっと頑張れば優勝できるのかしら”と思ってしまったのが間違いだったんですね(笑)。
―優勝も近いのかしらと(笑)。
間々田さん:それからが、大変な日々がありまして。パートナーと毎日夜中の2時3時まで踊りのリハーサルをしたり、自分の身体と向き合う日々が続きました。
努力が実って2010年のアジア大会で優勝できたんですけれど、優勝すると必ず雑誌で紹介されるんですね。私はそれをとても楽しみにしていて。

―優勝の記念となる掲載誌ですよね!
間々田さん:それをとても楽しみにやってきたのに、その雑誌に載った笑顔が実は幸の薄い、ほうれい線くっきりで眉間にも3本しわが入っているような顔だったんですね(苦笑)。“あらまぁ!”と思ってじっくり見たところ、毛穴も細長くなっていましたし、「顔の運動不足なのかしら」とふと思いました。
―アスリートならではの視点ですね。
間々田さん:それまで必死に頑張っていたから、いつもしかめっ面でパートナーとも接していて。その時思ったことが、「身体は鍛えられた」と。小さいころあんなに運動が苦手だと思っていたのにタンゴだってできたのだから、顔だって筋肉だし、もしかしたらどうにか筋トレをしたら変わるかもしれないと思って始めたのが顔ヨガだったんですね。

―最初はどのように顔ヨガを学ばれたのでしょう。
間々田さん:元々師匠がいまして、顔の筋トレを習いたいなと思って調べた時に、アメリカ在住の高津文美子先生という方が、ちょうど帰国して指導者育成講座を開くというタイミングでした。電話をしてみたら「いいわよ~」ということで、そこから顔ヨガを始めて。でも、その時に受講したのは私を入れてたったの2人だったんですよ(笑)。
―まだまだ顔ヨガ人口が少ない時ですものね。初めて顔ヨガを体験された時はいかがでしたか?
間々田さん:初日に「あ、顔ってこんなに(動かすと)疲れるんだ」と思って寝たのを覚えています。
―そこまで顔への負荷があったのですね。
間々田さん:そうなんですよ。実際に多くの方は、日常生活で20%ほどしか表情筋を使っていません。ですのでやはり40代、50代とまんべんなくいろいろな表情筋を使って鍛えていくことが必要になってくるんですが、皆さん「年だから」とたるみも諦めてしまいがちですよね。その時に、諦めるのではなくて、鍛えるということが大切なんだと改めて思ったわけなんです。
―そこから顔ヨガを続けてこられて、ご自身では今の顔と昔の顔を比較すると、今の自分の顔の方が好きだなと感じますか?
間々田さん:そうですね、タンゴに打ち込んでいた頃はいつも疲れ顔で、ぼさぼさで、余裕がなかったなと感じます。今の方が表情的に良くなっていると思いますし、しわの数も減って、たるみもなくなっていきました。
顔ヨガを始めてから少し表情がゆるんだことで、パートナーとのコミュニケーションも取りやすくなった部分はあって。

―顔ヨガによって普段の表情も豊かになっていきそうですよね!
間々田さん:はい。自分が笑顔でいると、ほとんどの場合相手もにっこりと返してくれて、“笑顔の連鎖”をとても感じるようになりました。
やはり顔は大事な自分のパーツですから、おばあちゃんになってもニコニコと顔ヨガを続けていきたいですし、アンチエイジングや小顔のためだけにとどまらず、お年寄りや小さなお子さんにも、そのメソッドをお伝えしていきたいなと思っています。

間々田 佳子
顔アスリート&顔ヨガ講師
また2010年に顔ヨガ講師資格を取得し、現在まで小顔・若返りのスペシャリストとしてテレビや雑誌、新聞などのメディアや講演等で幅広く活躍している。
Instagram kaoyoga.mamada
顔ヨガ協会
著書累計発行部数54万部。新刊に「ズボラさんでも大丈夫!ながら顔ヨガ」(主婦と生活社)がある。
