メークした時の自信のまま、すっぴんでいられたら - ヘアメークアップアーティスト・イガリシノブ
2017/09/06
前回は、ロンドンでの1年半をはじめ、ヘアメークアップアーティストになるまでの道などを伺いました。
2回目となる今回は、イガリさんご自身の肌人生やスキンケアについて伺います。

―普段はヘアメークについてお話されることがメインかと思いますが、今回はイガリさんご自身の肌人生についても伺いたいと思っています。
私はもう、結構肌が弱いんです。高校の時に友達に化粧水と乳液を借りたら、ぶわーって半端なく荒れたことがあって。夏に、ガリガリくんを2本買って頬にあてて冷やしながら帰って、溶けちゃうから次の駅でもう1回ガリガリくんを買ってみたいな感じで…(笑)。
田舎って20分に1本くらいしか電車が来ないので、もうずっと(電車を)待ってるみたいな感じで、そこからは本当に肌が弱くって。自分ではファンデーションもあんまり塗らないんですよ。
―ガリガリくんを両頬にあてているシーンが目に浮かびます…。お辛い経験でしたね。
私はこういう職業についてるんですけど、自分ではお肉は食べないけど、肉の料理を作らせたら超上手い!みたい人になりたいなと(笑)。自分ではファンデーションは塗らないし化粧もあんまりしないけど、そういうのでいいいのかなと思っていて。

―お肉料理の上手い人、ということですね(笑)。
私は自分ではあまり目元のメークも好んでしないんですけど、リップとチークはもともと好きなんです。今は時代的にそれがハマったので楽しいですね。
あとは、やっぱりすっぴんの人はすっぴんのマインドで、化粧をしてる人は化粧のマインドなんです。化粧している顔が自分の最大級の喜びの顔で、自分の顔としてアピールできてるんですけど、家でいる、くしゅっとした顔も可愛いんじゃないかと思っていて。
外ではほとんどの人が化粧をしてますけど、私はメークした時の自信のまま、すっぴんでいれたらいいなと思っているから、日本の女の子たちにもその自信のまま、すっぴんの時も過ごしてもらえたらいいなと考えています。
笑顔でいられるのってやっぱりマインドから入るわけだから、化粧した時の喜びや満足を、そのまま残してほしいなと。
―イガリさんご自身は、普段どのようなスキンケアをされていますか?
顔は水洗いで、洗顔後はタオルで水分をふき取るというよりも顔に馴染ませているかも。たまにパックや毛穴の掃除はしています。
洗顔後はラ ロッシュ ポゼの「ターマルウォーター」をしゅーっと吹きかけて、あとは少しクリームやオイルスプレーを使っています。

―そうすると、普段のメークもやはり、ナチュラルなものが多いですか?
そうですね、ラ ロッシュ ポゼかビーバンジョアの日焼け止めをつけたら、たまにクッションファンデーションを使うくらい。
あとはまつげを少し上げて、リップが好きなので赤リップは使っています。肌が弱いので、アイシャドウは使っていなくて。
メークはシュウウエムラのオイルで落として、直接顔にシャワーはあてないようにしていますよ。
―すごくシンプルなお手入れとメークをされているんですね!
はい、ただヘッドスパは頻繁にしていますよ。結構おでこが荒れたりするのって、頭皮の汚れからきていたりするので。

―ヘッドスパが、お肌のケアにも生きているということですね。イガリさんご自身は、肌トラブルがあったときにはどのような対処をしていますか?
鏡を見ないようにしています(笑)。本当に私は20代前半とかもアトピー気味だったので、鏡を見たら余計に落ち込むから、見ないようにしようっていう感じで。そこだけに(肌悩みだけに)集中しないというのが大事だと思っています。
―年齢を重ねる中で、肌と向かい合っていくコツについてはいかがでしょうか。
肌って引きずれば引きずるほどグレーになっていっちゃうので、そこだけは気を付けてと思っていて。やっぱり肌は包み込むように扱うのが大事で、マッサージをしすぎてシワにつながってしまっている方もいますよね。肌がキレイな人って、結構聞いてみると石鹸で洗ってきただけという人も多くて。あまりいろいろなことをやりすぎずに、ふわっとした肌をつくっていけたらいいなと思っています。
次回は、「イガリメーク」についてご本人に語っていただいたことなどをご紹介します。お楽しみに。
