夏の終わりから秋にかけて旬を迎える「さんま」。脂がのった旬のサンマは、旨味と程よい甘味がたまりません。
そんな旬のさんまには、代謝アップやダイエット、貧血予防などが期待できる、女性に嬉しい栄養がギュッと詰まっているんです。
今回はさんまの美容と健康に嬉しい栄養を、インナービューティー料理研究家の筆者がご紹介します。

紫外線ケアや乾燥予防に嬉しい栄養とは?
さんまにはビタミンEやビタミンAが豊富です。どちらも細胞老化を防ぐ「抗酸化力」の高い栄養素の代表。
真夏に受けた紫外線のインナーケアやエイジングケアに欠かせません。相乗効果で抗酸化力が高まる栄養素たちなので効率よく抗酸化力をアップできます。
すだちやカボスなどビタミンC豊富な柑橘をぎゅっと絞れば、さらに抗酸化力が高まる効果が期待できます。
また、ビタミンAは粘膜やお肌を乾燥から守り強くする働きも期待されています。冷房の効きすぎた室内で長時間いたり、外出時の日焼けによりお肌の水分は失われがち。強くて美しい「うる肌」作りのためには水分補給に加え、ビタミンAを積極的に摂ることも大切です。
代謝アップをサポートしてくれる嬉しい栄養とは?
さんまにはビタミンB2も豊富です。ビタミンB2は、脂質や糖質の代謝をサポートする働きがあります。太りにくい体作り、代謝アップには欠かせません。
また細胞の再生や成長もサポート。美肌作りに欠かせないお肌の「新陳代謝」をスムーズに行うためにも積極的に摂りたい栄養素です。
丈夫な骨や歯や爪を作ってくれる栄養素とは?
さんまには強い骨や歯のもとになるカルシウムも豊富です。また、カルシウムの吸収をサポートするビタミンDも含まれているので、効率的にカルシウムを体に吸収することができます。
日本人の洋食化や和食離れでカルシウムは年々不足しやすい傾向にあるといわれています。
また日常的にネイルをする人は、爪に負担がかかります。強くて美しい骨や歯や爪を作り続けるためにカルシウムは意識的にとるべき栄養素です。
女性は将来的に妊娠や出産を経験することでカルシウムが男性に比べて大幅に不足しがち。日常的に摂取する習慣をつけておくことが大切です。
貧血予防に嬉しい栄養も!
さんまには貧血予防に欠かせない鉄分が豊富です。生理中や、夏バテで体力が落ちて貧血気味になってしまった……という人はぜひ積極的にさんまを食べましょう。
いかがでしたか? さんまには他にも青魚に豊富な「DHA」や「EPA」が豊富です。血液をサラサラにしたり、脳の働きをサポートしてくれる重要な栄養素です。
女性の美容と健康に嬉しい栄養がギュッと詰まった旬の「さんま」。毎日でも積極的に食べたいですね。
ライタープロフィール
インナービューティー研究家/フードコーディネーター・國塩 亜矢子
「インナービューティー」を軸とした料理教室、コラム執筆・レシピ開発等を通じ、女性のライフステージごとに関わる「食×美」の大切さを幅広く発信中。二児の母。著書「決定版!節約冷凍レシピ」(宝島社・共著)
【保有資格】
ベジフルビューティーアドバイザー/女子栄養大学認定食生活指導士1級
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【参考】
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)「あたらしい栄養学」(高橋書店)
※上西一弘/著(2016年)「栄養素の通になる」(女子栄養大学出版部)
※蒲池桂子,川口 由美子/著(2010年)「美肌美人栄養学」(エクスナレッジ)
※伊達友美/著(2010年)「食べる美女肌セラピー」(エクスナレッジ)
※藤原昌高著(2011)『からだにおいしい魚の便利帳』(高橋書店)