ごきげん手帖

産婦人科医に聞く!生理不順の症状と原因・改善する方法

mixiチェック

このエントリーをはてなブックマークに追加

印刷する

生理不順と聞くと、なんとなく生理が早く来たり、遅く来たりするものというイメージを持っている人は多いでしょう。しかし、生理不順の裏側に病気が隠れている場合があることはご存知ですか。

生理不順に悩む女性

生理不順の具体的な目安や症状、原因、病院へ行くべきかについて、産婦人科医の高橋怜奈先生にお伺いしました。

髙橋怜奈先生

■プロフィール
産婦人科医:髙橋怜奈先生
女医+(じょいぷらす)所属。東邦大学医療センター大橋病院・産婦人科在籍。趣味はベリーダンス、ボクシング、バックパッカーの旅。
2016年6月にボクシングのプロテストに合格をし、世界初の女医ボクサーとして活躍中。ダイエットや食事療法、運動療法のアドバイスも行う。

生理不順とは?基準と主な症状

ベッドに横たわる女性

生理が遅れたり、周期が早まったりすることを一般的に生理不順と呼びます。

正常な生理周期と生理不順の基準

生理周期とは、生理が始まってから次の生理が始まる前日までのことをさします。正常な生理周期の条件として、以下の3つがあげられます。

〇生理周期が25日から38日の間であること
〇変動が6日以内であること
〇生理が3日から7日持続すること

つまり、生理が始まってから次の生理が始まる前日までのサイクルが25日未満と短い場合や39日以上と長い場合、生理の出血が2日以内もしくは8日以上続く場合は生理不順といえるのです。

生理不順の種類

生理不順と言っても、実は生理の持続期間や月経周期によって、6つの種類に分けられます。

〇稀発月経:生理周期が長く、39日以上3か月以内に生理が来る状態
〇頻発月経:生理周期が短く、24日以内に生理が来る状態
〇過長月経:生理の出血が8日以上続く状態
〇過短月経:生理の出血が2日以内で終わる状態
〇過多月経:生理の出血が異常に多い状態
〇過少月経:生理の出血が異常に少ない状態

過多月経や過少月経は、ほかの生理不順のように自分でわかる明確な基準はありません。では、どのようなときに過多月経や過少月経が考えられるのでしょうか。

過多月経・過少月経の基準となる症状

ここでは、過多月経や過少月経の基準となる症状の目安をご紹介します。

過多月経の場合

過多月経の場合、以下の4つの症状が目安となります。

〇以前より経血量が増えた
〇夜用のナプキンを日中使用する日が3日以上ある
〇昼用ナプキンは1時間しないうちにもれる
〇大きなレバー状の塊が混じる

また、貧血も過多月経の目安の1つです。鉄不足などのほかの要因がないにもかかわらず貧血になっている場合には過多月経が疑われます。

過少月経の場合

過少月経は以下の2つのような状態が目安になります。

〇ナプキンがいらないくらい経血量が少ない
〇生理が来ても気づかないうちに終わるくらい軽い


なお、このような過多月経・過少月経を含め、生理不順にはさまざまな原因が考えられます。中には深刻な病気が潜んでいる場合もあるため、ちょっと生理の周期や経血量が乱れているだけと甘く考えてはいけません。

生理不順の原因

悩みのある女性

生理不順の原因には、ストレスや生活リズムの乱れなど生活の中での要因のほか、子宮や卵巣をはじめ全身の病気が影響している場合があります。

生活の中で生理不順の原因になること

生理不順の原因となる生活習慣などの問題として、以下のことがあげられます。

〇強いストレス
〇不規則な生活
〇過激なダイエットなどによる栄養不足、痩せすぎ・太りすぎ

生理は、視床下部から下垂体に指令が出され、それを受けた下垂体から卵巣に指令が送られて卵巣からホルモンが分泌されて起こります。この流れは自律神経が調節していますが、うまく働かないと生理不順につながります。

強いストレスは自律神経が乱れる大きな原因の1つです。現代の女性の生理不順はストレスが原因になっていることが多いとも考えられています。また、安定しない生活リズムなどの不規則な生活も、自律神経の乱れを招く要因に。

このほか、ダイエットのために厳しい食事制限を行ったり激しい運動を続けたりしていると、一時的に栄養不足の状態となって生理不順になる場合があります。一方、女性ホルモンは皮下脂肪からも分泌されていますが、太りすぎると女性ホルモンが過剰になり、卵巣の機能に影響を与えて生理不順を招くこともあるのです。

生理不順に関係する病気

ストレスが生理不順に影響することが有名なせいか、生理不順が続いてもストレスだと片付けてしまう人も多いようです。しかし、実際には治療が必要な病気が隠れている場合もあります。

・子宮筋腫

子宮筋腫とは、子宮の内側・外側・筋肉の中などに良性の腫瘍ができる病気です。命に関わる病気ではないものの、放置すると腫瘍が大きくなるほか、妊娠しにくくなったり流産しやすくなったりする可能性があります。過多月経を引き起こすほか、強い生理痛、生理以外での出血、腫瘍の場所によっては腰痛、便秘、頻尿が現れる場合も。

・子宮内膜ポリープ

子宮内膜ポリープとは、子宮内膜の細胞が異常に増えてできる腫瘍です。ほとんどが良性腫瘍ですが、過多月経や過長月経を引き起こす場合があります。不妊や強い貧血の原因にも。

・子宮腺筋症

子宮腺筋症は、子宮内膜に類似した組織が子宮の内膜側以外で増えてできる腫瘍です。過多月経や過長月経の原因になるほか、貧血、強い生理痛、骨盤の痛みなどが起こる場合があります。

・子宮体がん

子宮体がんは、子宮の中でも妊娠中に赤ちゃんを育てる部分にできるがんです。子宮内膜からできる場合が多く、子宮内膜がんと呼ばれる場合もあります。多く現れる自覚症状として、生理不順や不正出血があげられます。


このほか、病気ではありませんが、40代から50代の更年期になると、閉経に向けて生理不順が起きやすくなります。また、糖尿病や甲状腺の病気、血液凝固障害などの全身の病気も生理不順の原因になる場合があります。

生理不順を改善するためのセルフケアと、病院に行くタイミング

お腹をおさえる女性

生理不順を改善するために自分でできることはどのようなことでしょうか。また、病院に行くべきタイミングも確認しましょう。

生活習慣の見直しでセルフケア

前述したように、強いストレスや生活習慣の乱れ、食事などが生理不順を招く原因となります。そのため、以下の3つを普段から心がけてみてください。

〇強いストレスを避ける
〇バランスのよい食生活を心がける
〇決まった時間にしっかり睡眠をとる

特に食生活においては、野菜や海藻、肉、魚などもバランスよくとって適正体重を保つことを意識しましょう。太りすぎも痩せすぎも、生理不順の原因になることがあります。

産婦人科を受診すべきタイミング

なんらかの病気が生理不順の裏に隠れている場合、治療せず放置することで、不妊や日常生活に影響を及ぼすほどの貧血を起こす場合もあります。それに加え、3か月以上生理が来ない場合、放置することで、年齢が若くてもそのまま閉経し、妊娠を望めなくなることもあります

生理不順の原因となっている病気は、産婦人科で検査してみなければ診断できません。

特に生理周期が3か月近く空くときや、経血量が多い状態が続くとき、生理の出血が8日以上続くときには、早めに産婦人科を受診してください。

まとめ

生理不順があっても「ストレスのせいかな」と自己判断で放置していると、その裏に隠れた病気に気づかず重症化する可能性があります。病気が原因の生理不順の場合、放置することで妊娠しにくくなってしまったり、貧血で日常生活に影響が出たりすることも。

日頃から規則正しい生活とバランスのよい食事を心がけ、ストレスのケアを行うことは大切です。しかし、生理不順がなかなか改善しない場合は、必ず産婦人科を受診してください。


(ごきげん手帖編集部)

    【あわせて読みたい】
    ▽生理前のさまざまなお悩みについて知りたい方はこちら
    13年悩んだPMSが楽になった!生理前イライラの対処法4つ
    生理前のむくみ顔に!すっきりリセットマッサージ
    生理前の肌荒れ、もう悩まない!生理サイクルに合わせたスキンケア
    生理の後は痩せチャンス!生理周期に合わせたダイエット法

    【エイジングケア情報は姉妹サイトへ】
    足首が太くなる!?ズルズル歩きにぺたんこ靴…NG習慣5つ
    体重増加と老けが加速!?朝にやりがち「NG習慣」7つ
    寝る前3分!疲れとお腹ポッコリ解消の「陰ヨガ」
    たったの3分!すっきり痩せ見えが叶う「二の腕エクサ」

    Facebookでシェアする

    Twitterでシェアする

    ボディケア・ヘアケアの最新記事はこちら