夏野菜がおいしい季節がやってきました! カラフルなものが多く、見るからに元気でおいしい夏野菜。しかし間違った保存方法でせっかくのおいしさが半減……なんてことになっていませんか?
旬の食材は正しい保存方法や調理で食材本来のおいしさを損なうことなく、隅々まで味わいたいもの。そこで今回は代表的な夏野菜の正しい保存方法とインナービューティーポイントについてご紹介します。
きゅうり
キュウリは約95%が水分のみずみずしい夏野菜。生のままお味噌をつけて食べるだけでもおいしいですよね。
そんなキュウリ、実は低温に弱いお野菜。乾燥も苦手です。購入後はビニール袋に入れて涼しい場所で保存してすぐに料理に使うか、ビニール袋に入れて野菜室に保存して3日以内に使い切るのが理想。
皮にイボが多いものは塩をふってまな板の上でこする「板ずり」をすることで食感がよくなり、えぐみも少なくなります。きゅうりにはむくみを防ぐカリウムや、コラーゲンの生成をサポートするビタミンCなどが豊富です。
トマト
熱い夏に食べるとおいしい、みずみずしいトマト。冷やしすぎると風味が落ちて皮が固くなってしまうので、食べる直前に冷蔵庫で冷やすか、ビニール袋に入れて数日以内に食べきるのが理想。ヘタ部分を下にして保存すると長持ちします。数日以内に食べきれない場合は、キレイに洗って水気を拭き取り、食品用保存袋に入れて空気を抜き丸ごと冷凍保存を。トマトソースにして保存するのもおススメ。
トマトには抗酸化作用の高いリコピンが豊富。リコピンは油脂類とあわせることで身体への吸収率が高まります。バジルとモッツァレラチーズと一緒にオリーブオイルをかけて食べるカプレーゼや、オイルパスタなどがおススメ。
なす
長なす、丸なす、米なす、水なすなど様々な大きさや形がある「なす」。関西では「なすび」とも呼ばれます。
なすは約90%が水分で、夏のほてった身体をクールダウンするにはピッタリのお野菜。冷やしすぎると縮んでシワがよってしまうので、すぐに食べる場合は直射日光の当たらない場所での常温保存がベスト。数日間保管する場合は、ラップに包んで野菜室で保管し2日以内に食べきるのが理想。トゲのある固いヘタ以外はすべて食べることができるので、ヘタを上手に削ぎ、無駄なく料理に使いましょう。
皮の濃い紫色は、細胞老化を防ぐ抗酸化作用の高い「ポリフェノール」が豊富。夏の紫外線対策におススメですよ。
みずみずしくておいしい夏野菜、意外と低温に弱いものが多いのが特徴です。腐らないように……と冷えた冷蔵庫で保存しがちですが、なるべく冷暗所や温度の低い野菜室で保存を。ラップやビニール袋に入れることもお忘れなく!
(インナービューティー研究家/フードコーディネーター・國塩 亜矢子)
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【参考】
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)「あたらしい栄養学」(高橋書店)
※上西一弘/著(2016年)「栄養素の通になる」(女子栄養大学出版部)
※板木利隆/監修(2008年)「からだにおいしい 野菜の便利帳 (便利帳シリーズ)」(高橋書店)
※吉田企世子/監修(2008年)「旬の野菜の栄養辞典」(エクスナレッジ)