低カロリーで食べごたえがあり、ダイエット食品としてお馴染みのこんにゃく。こんにゃくで作られたゼリーも販売されていますね。こんにゃくと、こんにゃくゼリー、同じもののように感じますが、実は、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維という、性質の異なる食物繊維が含まれています。こんにゃくだけど、こんにゃくじゃない!? こんにゃくゼリーは、ヤセ菌が喜ぶゼリーです。
■こんにゃくの食物繊維は不溶性
こんにゃく芋に含まれる食物繊維「グルコマンナン」は、水溶性食物繊維なのですが、こんにゃくを作る際に使用される凝固剤によって固められると、不溶性食物繊維に変わります。不溶性食物繊維は、腸内で数十倍に膨らんで腸壁を刺激し、スムーズな排出をうながすという効果があります。ですが、腸の動きの弱い人が不溶性食物繊維を摂りすぎると、刺激が強すぎ、かえって下痢や便秘などの腸トラブルを引き起こすという側面もあります。便秘解消のためにと玄米や野菜を多く食べても、効果がない、もしくはかえって腸の状態が悪くなる気のする方は、不溶性食物繊維ではなく、水溶性食物繊維を多く摂りましょう。
■こんにゃくゼリーのヒミツ
こんにゃくゼリーは凝固剤を使用せずに作られるため、グルコマンナンが水溶性食物繊維のまま含まれているのだそうです。水溶性食物繊維には、糖や脂肪の吸収を穏やかにする、腸内の老廃物や毒素を吸着する、善玉菌のエサとなるなどの働きがあります。また、ビフィズス菌やヤセ菌が水溶性食物繊維を発酵分解する際に産生される短鎖脂肪酸には、総合的な肥満の予防効果が期待されています。ですから、こんにゃくゼリーはダイエットに役立つおやつといえそうですね。
食物繊維を意識しない食生活をしていると、1日平均5gの食物繊維が不足しているといわれています。普段から外食が多い、野菜・果物・海藻をあまり食べないという方は、とくに不足しているかもしれません。こんにゃくゼリーをおやつに食べて、水溶性食物繊維をチャージしてみてはいかがでしょうか。
(美養フードクリエイター 岩田まなみ)
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【参考】
※食物繊維のチカラ – マンナンライフ