治らない肌トラブル、原因はどこ?鍵を握るのは水分油分バランス
2017/01/18
コラムニスト : 岡本 静香
最近、乾燥がなおらない一週間があり、おかしいなと色々なケアを試してみた。
バームを塗ったり、オイルの量を増やしたり、加湿器の量を最大にして眠ったり。
特に乾燥がひどかった口元には、リップクリームをオーバーに塗って、マスクをして、マスクの下はぺたぺたという面白い状態で外を歩いたり。
とにかく油分を塗っていた。
それでも、乾燥する。
ステロイド剤はなるべく塗らないようにしているので、なんとか油分ぺたぺた対策で治したかったのだけど、できなかった。
ある日、コスメ棚をじーっと見ていて、(そういえば化粧水、そんなに塗っていないな)ということに気がついた。
最近は特に、クリームやオイルに気をとられがちで、化粧水は手でちょちょっとつけるぐらい。。土台の水分保湿があってこその油分保湿だったのに、バランスが崩れていたのだ。
その夜、クレンジングと洗顔をしたあとに、化粧水をたっぷりとつけてみた。
一度に手に取る量は普通(商品の説明に買いてある量)だけれど、それを3回繰り返す。
いつもだったら3回なんて手間に感じるけれど、治したいものがある時はつらくない。お願いいたします!と気も入ってくる。その後は、クリームもたっぷり塗って眠りについた。
すると、、、、
朝、口の周りの乾燥が、すこし良くなっていたのだ!
この数日間、乾燥しているからか寝ている間に無意識に触ってしまって、朝はどちらかというと悪化していて、悲しくなることが多かった。
でもそれが、明らかに良くなっている。
「よし、これで改善されそう」と期待したため、その日の朝はまた化粧水を手で3回。 たまにコットンも使ってぐんぐん浸透させる。
そして水分量を見直してから3日ほどたったとき、
お肌がつるん!と、トラブルなしの状態に戻った。
あーーー良かったーーーーー。
水分と油分はどちらかに偏っていると肌が悲鳴をあげやすいとわかっていたものの、ついついクリームばかりに手が届いていた。乾燥しだしてからは、特に。
オイルもバームも、油分ケアをみっちりしていると、化粧水が浸透しているかどうかに鈍感になりがちだ。少し塗っただけで、ぺたぺたとして、安心感があるから。
しっかりケアをしているつもりなのに肌トラブルが治らないときは、化粧水ばかり、クリームばかり、オイルばかりなっていないか、チェックしてみること。
乾燥していると、すっぴんの状態の時はもちろん、メイクする時に気が沈む。
そこにコンシーラーはうまく乗らないし、カバーするたびに痛い。
マスクをとるのが怖くなる。
朝と夜のケアで、その気分をあげてくれる可能性があるならば、丁寧に肌を見ながらケアをしたい。
美容の力をまた確信した期間だった。
Profile

岡本 静香
美容家。 日本すっぴん協会立上げ時から企画・運営に参画。2012年7月27日、会長に就任し、すっぴん美人のキャスティングからインタビュー、ライティングまで幅広く担当。2017年9月30日まで会長を務める。 現在は若手美容家として活躍中。美容サロンの主催や、雑誌の連載多数。 独特の世界観を持って綴る美容コラムやSNSでの動画発信が人気を集めている。