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イガリメークは、あのチークとリップに安心感があったと思っている - ヘアメークアップアーティスト・イガリシノブ

ナチュラルだけど色気もある、印象的なリップとチークを施した透け感メークが「イガリメーク」として話題となった、ヘアメークアップアーティストのイガリシノブさん。前回は、多くの女性の支持を得るスタイルを生んだイガリさんに、ご自身の肌人生やスキンケアのポイントなどを伺いました。
3回目となる今回は、「イガリメーク」についてご本人に語っていただいたことや、自分に似合うメークの見つけ方などをご紹介します。


―イガリメークは目元はあまり強調せずナチュラルな肌感で、ぽってりジューシーなリップと蒸気したようなチークが印象的ですよね。あのチークって、どうやって生まれたのでしょう。

実は、私自身が中学校の時からここ(目の下)にチークをのせてたんですよ。当時は“おてもやん”と言われてて(笑)。

―このメーク法が多くの女の子たちに広まったことについて、ご自身ではどのように感じていらっしゃいますか。

メークって、昔は20年代、30年代、40年代、50年代と時代ごとに決まっていたわけで、私が10代の時は“安室(奈美恵)ちゃん眉毛”が流行って、あの眉毛をやったらみんな自信がついて、青春に乗っかれたんです。同じように、安心が、あのチークとリップにあったんじゃないかなと。あの感じだったらいいのになと思っていたらそのようになってきて、もう、面白かったですよね。若い子たちが「自信がつきました」とかコメントをくれたり、流行ってよかったなと思っています。


―おフェロメークやイガリメークという言葉は、本当にいろんな場面で出てきましたよね。

実は、おフェロメークは「ar」さんが考えたことなんです。だけど私もずっと、目の下にチークを入れるというのをやっていて。そもそも私はそんなにメークが上手いわけではないのでそれしかやっていなかった部分もあるんですけど、特徴があるメークだったと思うんです。「ar」さんや私がやってきたことの、ちょうどいろいろなことがバチコーンと重なって、ブームになったんだなと感じています。

―時代を象徴するメークがあるとおっしゃったように、メークの流行が移り変わっていく中でもイガリさんが変わらずメークで大切にしていることは、どんなところでしょうか。

モード系のヘアメークではないので、モデルさんの顔を借りて何かをしようとは思っていなくて。モデルさんの顔とともにメークが合わさって、モデルさんの顔もすごく良くなったし、このメークもすごくいいよねというところのバランスを取りたいなと思っています。


―その人の良さを引き出しつつ、というところですね。

そうそうそう。引き出すのも大好きで、みんなそれぞれ違うから、私は結構ご両親の顔とかも気になって、いつも「ご両親見せて」みたいな感じになっちゃうんです(笑)。
あとはトータルバランスが大事で、ヘアメークだけで100%だと洋服がトゥーマッチになってしまうので、トータルで100%になるようにしています。とはいえ顔は重要なので、メークで70%くらいを占めさせていただくくらいの気持ちでやっていますね。

―なかなか普段のメークが同じになってしまいがちなのですが、自分に似合うメークの見つけ方についても教えていただきたいです。

思い切って“抜く”ことが重要ですね。
マスカラを塗らないと、アイラインを引かないと自分の顔にならないんだったら、自分のマインドを上げるためにそこにいっちゃうのは当然ですよね。だけど、そうじゃないマインドも自分で作り上げるしかないんです。
似合わない時もあるかもしれないけど、何かあるかもみたいなところに持っていくしかない。結局楽しむしかないんです(笑)。20代30代では多くの人が自分で作り上げた道から離れられなくなりがちだけど、何かを抜いてみたら新しい顔が生まれてくるはず。自分の顔と向き合って、新しい道を作っていってほしいなと思います。


―まずは“抜いてみる”ことが、次への一歩なのですね。最後に、「日本すっぴん協会」を読んでくださっている皆さまへのメッセージもお願いします!

自分のマインドを上げるために洋服を買ったりとか、このカバンを持ちたいとか、このアクセサリーをつけてこのメークにしてっていうのがあるわけで、それを抜いた時の自信がないんだったらお金をかける必要もなかったよねと思っちゃうんです。だから、素の部分が大切で、大きな基礎になっているんだよということを忘れないでほしいなと思っています。そこに自信がないのは当たり前かもしれないけど、一度しょうがないと割り切って、楽しくやるしかないですよね。
あとは、とりあえず家をキレイにしておいた方がいいんじゃないかなという感じがしています。家が汚い人はやはりそれなりのムードになってしまうわけで、家も着飾るくらいの気持ちで、すっぴんで入った時の“家感”も大切にしてほしいなと思います。


今回も全3回にわたって、イガリさんがヘアメークアップアーティストの道に進んだきっかけやスキンケアにおける考え方、ご自身の名前のついた「イガリメーク」などについて語っていただきました。
年を重ねても新たなキレイの道を探しながら、自分の基礎となる素の部分を磨いていきたいですね。イガリさん、たくさんのお話を聞かせていただきありがとうございました。



イガリシノブ

BEAUTRIUM
Hair & Make up Artist

「ViVi」「MORE」をはじめ人気ファッション誌に5つの連載を持ち、「BEAUTRIUM ACADEMY」ではメーク講師を務める。印象的なチークとリップを施したメーク法が、日本のみならずアジアでも話題に。著書に「イガリ化粧 大人のためのメイク手帖」(講談社)、「イガリ印 365日メイク図鑑」(講談社) など。

Posted:

2017/09/10

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