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大人の女性は”丁寧の積み重ね”でより魅力的に。肌悩みを隠すことに注力せず、ポジティブに美容を楽しんで - 千吉良 恵子

ヘア&メイクアップアーティストとして流行を生み出す現場でご活躍されている千吉良 恵子さん。ファッション誌や企業広告などで手掛けたヘアメイクや発表された著書の数々は、常に女性たちの注目の的です。
前回は、見落としがちなスキンケアのポイントやマンネリメイク打破のアイデアなど今すぐ取り入れたいビューティメソッドをプロ目線で語っていただきました。
第三回となる今回は、大人の女性だからこそ似合うメイクのポイントや、千吉良さんがメイクを施す際に大切にされていることについてお話を伺いました。

ー これまでスキンケア方法や、よりメイクを楽しむためのアイデアについてお話を伺ってきましたが、千吉良さんが考える”大人の女性だからこそ似合うメイク”とは、どんなものでしょう?

大人になってからのメイクの醍醐味って、組み合わせだと思うんです。自分の中に蓄積された今までの経験から「色気を足したいからこの色」「色で遊びたいからこの質感」といったように選択できるようになると、より洗練されたメイクができるようになるんじゃないかな、と思います。
逆に、20代のうちは臆せずなんにでも挑戦するといいですよね。流行をたくさん取り入れて、メイクでたくさん遊んでおくことが、大人になったときの財産になるはずです。
大人の女性がメイクするうえで、大切にしてほしいのは、丁寧さ。特に私がよく口にしているのは「キワを極める」ということ。アイラインや、リップラインなど、キワを丁寧に描くことで、若い子が同じことをやっても出ないような品格や魅力が出せるはずです。また、併せて「ぼかすところはしっかりぼかす」ことも大事。
アイラインは引きっぱなしにせず上から締め色シャドウでぼかしたり、チークをのせたらアウトラインを丁寧に肌になじませたり。メイクって、こういうひと手間や、ほんの少しの丁寧さで、仕上がりがガラリと変わってくるんです。
私自身、何か特別なワザを駆使しているわけではなく、ほんのちょっとのこだわりを重ねている。“キワ”と”ぼかし”、この2つを意識していくと、大人の女性の魅力をもっと高めることができるし、自分に似合うメイクの可能性も広がると思います。


ー 少し前は”おフェロ”が取り上げられましたが、女性の色気の感覚って時代ごとに変化していくものですよね。メイクで演出する女性の色気について、千吉良さんはどう思われていますか?

日本はずっと、”かわいい路線”だったと思うんです。色っぽさやセクシーさは「媚びて見える」と女性に嫌われる風潮にありましたよね。それが、”おフェロメイク”が流行り「ついに色気が認められる時代が来たか」と、私は幅が広がっていいなと思いました。
今の色っぽさって、昔に比べて健康的な色気だと思うんですよね。色気の価値観が変わってきているから、昔は湿っぽかったけど(笑)、今はもっとナチュラルでヘルシーな色気が受け入れられる。だから女性も抵抗がなくなってきたのだと思います。

ー 今年は、色気に品の良さがプラスされたように感じています。

そうですね。メイクだと濡れた質感やちょっとした赤みだったり、隠し味程度にプラスする質感と色みがポイント。作為的にやるとしたたかな印象になるので、あくまでさりげなくエッセンスとして加えるのがいいと思います。


ー 日本すっぴん協会の読者の方には、お肌にお悩みを抱えている方が多くいらっしゃいます。そんな女性に対して、ご自身の経験も踏まえてアドバイスとメッセージをいただけますでしょうか?

まず、肌の状態ってすぐには変わらないので、長いスパンで考えて焦らず付き合うのが大事。自分の経験からも、そう思っています。
そしてそのあいだ、ネガティブに隠そうとしないこと。鏡で自分の肌を見る時はすごく近い距離で確認するけれど、人と接する時って1m半くらい離れているでしょう? 意外と見えないんですよ。だから、自分に優しく、責めすぎないこと。
気にしすぎて隠すことに一生懸命になるのではなく、楽しむこと、ポジティブな気持ちでいることが大事。たとえば、バカンスに行って日焼け止めを「これでもか!」と真っ白になるくらい塗って、パラソルの下から出てこない、なんて人を見かけますが、「せっかくの太陽と海がもったいない!」って思っちゃいます。そのときそのときを楽しんで、あとでケアを頑張ればいいんじゃないかなと私は思いますね。

ー 私も、”今この瞬間の喜び”が一番大切で、そのうえでもっと輝くために美容があると思っています。

そう、やっぱり心が健康であることが一番。なにかひとつの欠点に集中して我慢しても絶対にバランスを崩すから、まずは自分を受け入れて楽しむ。そのほうが結果的に早く悩みも解決したりするんですよね。
メイクで完全にカバーするより気になる部分がちょっとくらい透けていてもいいんじゃないかな。
それよりも、肌全体を引きで見た時に、潤いやツヤがあるほうが魅力的に見えると思います。
後ろ向きな気分になるようだったら、近い将来トラブルがなくなると信じて、今はゆっくりするのが一番。悩みだってずっと続く訳じゃないから。自分の個性を生かして、隠そうとするよりはむしろ少しメイクをミニマムにするくらいの気持ちで、無理せず肌を大切にしてほしいですね。

生き生きとお話される千吉良さんから、美容の楽しみを教えていただきました。お肌ケアもメイクも、大人になってどんどんアップデートしていく喜びを追及したいと思います。ありがとうございました。

千吉良 恵子

ヘア&メイクアップアーティスト

cheek one主宰。ラ・ドンナに20年所属したのち、2012年cheek one設立。女性雑誌のビューティー、ファッションページ、広告撮影の他、講演や化粧品関連のアドバイザーなど、幅広く活躍。著書に「千吉良恵子の効くメイク」(アスコム)、「千吉良恵子の可能力メイク」(ワニブックス)。

https://www.instagram.com/chigirakeiko/
https://twitter.com/keikochigira127

Posted:

2017/03/22

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