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自信を持つことの第一歩として、素肌を鍛えて – メークアップアーティスト・早坂香須子

オーガニックコスメやアロマテラピー、植物学にも造詣の深い、メークアップアーティストの早坂香須子さん。その雰囲気あるライフスタイルは、女性誌やSNSでも話題です。
前回はそんな早坂さんに、看護師を経てメークアップアーティストとして歩み出すまでのお話などを伺いました。2回目となる今回は、オーガニックプロダクトとの出会いをはじめ、普段のスキンケアなどについてお聞きします。


―今回は、早坂さんがご自身の肌とどのように向き合ってきたかということから、伺っていきたいと思います。よろしくお願いします!

私は基本的にそこまで肌は弱くないんですけれど、中学生の頃からアトピーがありました。季節によってひじや首、粘膜の境目といった部分がじゅくじゅくすることもありましたが、治ったり出なかったりで、その時々で強い薬を塗ってやり過ごしていました。
看護師時代に不規則な生活から身体の調子が悪くなることも増えて。当時はすぐに薬を飲んで治していたんですけれど、看護師を辞めた時に、食生活を全部変えたんです。

―ガラッと変えられたのですね。

メーク学校に行きながら、まず食生活を変えました。その時取り入れたのが、「FRaU」で連載していた「世にも美しいダイエット」というもの。今考えるとものすごくストイックな糖質制限なんですけれど、お米も根菜も一切だめ、全粒粉のパン少しと、エネルギー源としてバターとオリーブオイル、主食は小松菜などの青い葉っぱでした。当時は毎朝、オリーブオイルと塩で味付けした青菜ジュースをつくって飲んでいましたね。そして、毎日1.5リットル以上のお水も。塩と水分を結構摂るので、身体に水分がたまらないよう一駅分歩いたり、運動も積極的にしていました。
これを一年半ほど続けたら、いつの間にかアトピーがすっかりなくなり、体質が変わったんですよ。何よりも新しい世界が広がるような感じで、ガリガリに痩せることもなく身体が本当に楽で。思考もクリアでした。この時に野菜の美味しさを知り、当時あまり“有機”という概念はなかったんですけれど、“植物ってすごい!”と感じました。そこから、アロマの勉強を始めて。

―本当に、根本的に身体が変わる体験だったのですね。

そうなんです。数年後に世田谷区に引っ越したんですけれど、ちょうどマンションのそばに「ナチュラルハーモニー」というオーガニックスーパーがありました。そこでは肥料さえも使わない自然農の野菜に出会い、オーガニックコスメの存在を知って。
さらにその後、逗子に4年ほど暮らしました。その時も周りにオーガニックスーパーが多く、地物野菜といいますか、その場所でとれたものの美味しさを知りました。それに、住んでいる人たちは、洗剤を使わずに油ものはお湯だけで落とすなど、環境に対する意識の高い方が多かったですね。その環境の中で自然に対する自分の意識が大きく変わっていったのが、30代だったかなと思います。

オーガニックの良さ、自然のものの良さ、環境に配慮することを基本としながらも、私はメークアップアーティストなので、コスメのサイエンスの力も信じていて。植物の力を最大限に活かすためのサイエンスなら、大歓迎ですね。


―早坂さんが今、実際にご自身のスキンケアをどのようにされているかもお聞きしたいです!

私はクレンジングをすごく大切にしています。表参道のBEAUTY LIBRARYに置いているBIOLABのミルククレンジングを使っているんですけれど、BIOLABは、自社農園を持っている会社がフィトセラピーをベースにしてつくったコスメラインで、植物の力を最大限に出しているものなんですね。落とした後にツッパリ感がなく、とても心地の良いクレンジングです。
けれど、今日は疲れてどうしてもクレンジングにたどりつけません!という時は(笑)、ドイツのオーガニックコスメ・ロゴナのウォータークレンジングを使っています。オーガニックコットンにジャバジャバとやってふき取り、また化粧水でふき取っていますね。選択肢をつくっておくというのが、自分への優しさ(笑)。

―確かに、もう疲れてクレンジングできない!っていう日もありますものね(笑)。

そうそう。そして、クレンジングの後は、私がディレクションしているブランドのネロリラボタニカなんですけれど、ミストとセラムを使っています。ミストで髪から顔・全身まで保湿をした後、セラムで朝晩必ずマッサージをしていて。モデルさんのメーク前にもそのセラムでマッサージしているんですけれど、ご自身でも30秒でもいいのでマッサージをするのがおすすめ。瞬間はもちろん、次の日、その次の日と変わっていきます。それを続けることで、さらに数年後の顔まで変わってくるんですね。


―日々のケアの日課にしていきたいところです。セラムの後は、何か使われていますか?

(保湿が)足りないなと感じた時には、ネロリラのアイクリーム(11月18日(土)先行発売開始)やシアバターのクリーム、ママバターなども使っています。
ボディはアルジェランのボディクリームでベルガモット(シトラスアロマ)の香りが気に入っていて、保湿力が高く、こちらも仕事でもよく使っていますよ。

―スペシャルケアは、どのようなものを取り入れていますか。

ターンオーバーは20代で24日、30代で35日、40代で45日と言われています。年齢を重ねるとそのサイクルはどうしても長くなっていき、野放しではゴワゴワしてきたりくすんできたりしてしまうんですね。これもまたネロリラですが、私はクレイパックを週に一度と特別な日の前に使っています。毛穴の汚れを取ったあとに細胞をふっくらさせるので、毛穴レスな感じに。これはクレイの粒子の角でお肌に傷がつかないよう、一粒一粒の角も全部取っているんですよ。

―オーガニックのアイテムながら、ナノレベルでの調整がされているんですね!

最終的にこだわり続けたら、工場ですべて手作業になってしまって(笑)。量産はできないんですけれど、そういうところも含めて愛してくれる方に使っていただけたら嬉しいなと思っています。
あとは、私は下地をスキンケアの一環として見ています。今はアンチポリューションと言って、紫外線だけからではなく、外気や空気からも肌を守らなければいけない肌にとっては過酷な時代。そういったものから守ってくれるアイテムをSHIGETAで共同でつくって、植物の成分がたっぷり入った「UV スキンプロテクション」と「UV スキンパーフェクション」の2色は、ぬった感のない素肌づくりに欠かせないアイテムになっています。


―最後になりますが、自分の肌と向き合うコツについても教えてください。

肌は不調を出してくれる臓器で、さまざまなトラブルも身体の内側からのお便りだと思うんですね。寝る時間を少し早めてみるでも、睡眠前のスマホを辞めて睡眠の質を上げてみるでもいいんですけれど、女の子って、肌が変わるだけで気分が変わってくると思うんです。私もいろいろとやっているのは、自分の気分を落とさず、いつも良い波に乗っていけるようにしてあげたいなと思っているから。
女の人のキレイさって、自信だと思います。どんなにキレイな格好とメークでも自信がなければオーラをまとえないなって。自信を持つことの第一歩として素肌を鍛えて、大事にしてもらいたいなと思います。

今回はメークアップアーティストの早坂香須子さんに、オーガニックコスメとの出会いから普段のスキンケアまでを伺っていきました。肌表面に表れる“お便り”に心を配り、素肌を鍛えて自信を身につけていきたいですね。次回はメークのお話を中心に伺っていきます。お楽しみに。



早坂 香須子

ビューティーディレクター
メークアップアーティスト

1973年生まれ。看護師として3年間大学病院に勤務後、メークアップアーティスト・yUKI氏のアシスタントを経て1999年に独立。国内外の多くのモデル、女優のメークを手掛ける。
自身がさまざまなタイミングで自然の治癒力に助けられたことから、アロマテラピー・植物学を中心としたオルタナティブな療法を学び、2013年にAEAJ認定アロマテラピーインストラクターの資格を取得。
近年はメークにとどまらず、オーガニックプロダクトの監修やトークショーでの登壇をはじめ精力的に活動している。女性誌やSNSではそのライフスタイルも話題に。著書に「100%BEAUTY NOTE 早坂香須子の美容A to Z」(KADOKAWA)など。

Instagram @kazukovalentine

Posted:

2017/11/13

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